ついつい怒りを爆発させてしまう!
いつまでたっても自信がもてない。
社交的なようでいて、実は人間関係が苦手、わずらわしい……
しあわせな異性との関係が築けない……
一見、社交的に見えるADHDタイプの一番の悩みが心のコントロール法かも知れません。
「ADHD脳で困っている私が幸せになる方法」からメンタルコントロールや悩みの解決法を紹介します。

 

 

怒りのコントロール法

 

普段は穏やかなのに、感情をコントロールできず、ふとした瞬間に怒りが爆発!
しかし、よく心の中をよく観察すると、怒りは2次的な感情で、その奥には本当の感情1次的感情が隠れています。
これはアドラー心理学で有名な精神科医アルフレッド・アドラーが唱えたものです。
私たちの心の中に「不安」「恐怖」「寂しさ」「無力感」など一次感情が芽生えた時にそれを隠すようにして表面化するのが怒りなのです。
最近のあなたが怒ったとき、その直前にどんな感情がありましたか?
そこに目を向けることが怒りのコントロールする大前提です。
第1にADHDタイプがカッとなってしまうシーンは脳がメモリー不足の時です。
時間管理を学ぶことで余裕が生まれ、あまり怒りが湧くこと少なくなります。
次に相手に過度に期待しすぎると、後でがっかりします。
期待に対して現実が追いついていないのですね。
3つ目は「すべき」という思い込みが激しいことです。
ADHDタイプは過度に正義感が強すぎてそれが周囲との軋轢の原因になるので注意が必要です。
「悲しい」「寂しい」1次感情が怒りという2次感情に変化してきます。さらにすべきという正義感で正当化すると、本当は1時間上の気持ちを分かって欲しいのではないでしょうか?

アンガーマネジメントで6秒間我慢したら怒りをコントロールできるというテクニックがありますが、ADHDタイプの場合機能しないかもしれません。
それまでに怒りを爆発させるか、6秒経っても怒りがおさまらないからです。
こうなってはいけないので、怒る対象にぶつかったら速やかにそこから脱出するしかありません。
その後、怒りをグッと抑え込もうと、無理です。
怒りをそのままにして、その怒りをじっくり味わいましょう。
なぜこんなにも腹が立ったのが見えてくると思います。
その後、怒った原因が親しい関係だったら、自分の素直な気持ちを相手に伝える。
怒りの原因が苦手な相手に言われた一言だったら、相手の言葉を自分の心にとめ、共感できない相手の言葉にも真実が含まれている場合があります。
相手の言葉から、事実だけを抜き出すようにします。
話合いは怒ってすぐではなく、冷静なときに行いましょう。

 

人間関係の悩み

 

ADHDタイプは自分の話ばかりして、相手の話は聞かないことが多く。
気がつくと相手に距離を置かれがち。
食事の席でついついしゃべってしまったと思ったときは、食事に注意を向けましょう。
食べ物を口に入れていたら、強制的にしゃべれないので、自ずと相手の話を聞く側に回ります。
相手に秘密にして欲しいことも、よく分からずにべらべらとしゃべってしまって、信頼を失ってしまうことも……
そんな経験があった人は、最初から自分には秘密を話さないようにとあらかじめ釘を刺しておくこともありです。
「空気が読めない」と言うのはASD・自閉スペクトラムの特徴ですが、実はADHDタイプとASDの合併している人は43%もいるのです。
また、ADHDタイプの衝動性の問題で、分かってはいるのだけど、「やらずにはいられない」性質で空気が読めない行動に移っている場合があります。
社交辞令で「今度家に来て下さい」と言われた場合でもASDは相手の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまい、家に遊びに行きます。
ADHDタイプは社交辞令とは分かっていても、家に見に行きたいという衝動が抑えきれないという同じ行動でも、行動の理由が180度かわってきます。

 

お酒に溺れがち、異性関係も乱れがち

 

ADHDタイプはお酒や薬物に依存してしまう人の割合は15.2%とADHDタイプでない人の3倍にあたります。
仕事や人間関係でトラブルを抱えてストレスをためて、その上依存しやすいタイプなのでお酒に逃げやすいのです。
お酒に頼らないストレス発散法に切り替えましょう。
本ではマインドフルネスやヨガをすすめています。

また、異性関係も早熟な人も多くて、低年齢で性交渉を持ちやすく、海外では20歳までに妊娠する割合がそうじゃない人に比べて10倍、性感染症になる割合が4倍。
性交渉は即時報酬になるので、目先の快楽に走って後のリスクを忘れてしまうようです。
そのせいか、奥さんや本命のいる人、セフレとしか扱ってくれない人との関係を持ちがちです。
これはADHDタイプの自己肯定感の低さが原因です。
自分を大切にしてくれる人へ人間関係をシフトすることが必要です。
またADHDタイプやASDタイプの人はマルチ商法の勧誘にのりやすいとも言われています。
ASDタイプは相手の話を鵜呑みにする。
ADHDタイプはお得な話に目がない。
いずれも何かしらトラブルを抱え込みやすいようです。
自分の特性を知って、できることからいますぐ改善しましょう。