探偵業界は日々健全化しているとはいえ、いまだに悪徳探偵事務所が存在します。   数はとても少なく、その存在はもはや探偵業界の人間にも知られないほど。そんな事務所を見聞きしたという情報そのものが減ってきました。   しかし、彼らの多くは普通の探偵事務所とは違い、探偵業務ではなく、それに類似した様々な悪徳サービスを展開し、探偵の名をかたるケースが増えているのです。   つまり、やっていることは探偵ではないのに、探偵の名を語って依頼者を騙すというのが、最近の探偵事務所の手口なのです。   以前まで、悪徳探偵といえば探偵業務の中で悪事を働くのが通例でした。   しかし、探偵業法の登場により探偵の業務が取り決められたことから、探偵業で悪事を働けなくなったのです。   結果、彼らは探偵業務ではなく、まったく別の業務を営む新たな悪徳探偵事務所となっていったのです。   ■様々な形態で運営される悪徳探偵事務所   悪徳探偵事務所は探偵業務を行わず、探偵の名をかたりながら全く別の業務をおこなうようになりました。   探偵業務については、探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)によって定義されています。   『「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として、面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいいます。 この探偵業務を行う営業を「探偵業」といいますが、専ら放送機関、新聞社、通信社その他の報道機関の依頼を受けて、その報道の用に供する目的で行われるものは除かれます。」 (引用元:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetsuzuki/tantei/tantei_menu/tantei_gaiyo.html) この定義に該当しない業務を行いながら探偵の名を語る事務所は、おおむね悪徳探偵事務所に該当すると思っていいでしょう。   ■探偵の名をかたりながらインターネット詐欺の被害金を回収する謳う   探偵の名を語りながら、その仕事内容がインターネット詐欺の被害金を回収するとなっていたら?それは確実に悪徳探偵事務所だと思って良いです。   彼らはもともと探偵ではなく、インターネットを中心に活動するサギグループです。 フィッシング詐欺を中心に、詐欺サイトを作ってお金を振り込ませたり、出会い系サイトなどを運営してポイントを使わせるのが目的です。   この手の詐欺の被害者は泣き寝入りするしかないのが現状。そこで、インターネット詐欺被害金を回収するという名目で同じ被害者から2度詐欺を働くのです。   この手の詐欺のために、探偵事務所の営業許可をわざわざ手に入れるような事務所も存在するのですが、彼らにとって探偵事務所の営業許可書は「探偵という名前で被害者を信用させるため」に必要なだけにすぎません。 そのため、実態は探偵事務所でもなんでもなく、ただの悪質な詐欺会社なのです。   ■復讐代行をうたう探偵事務所   復讐を代行するとうたう業者をインターネットで見たことがあるでしょうか? 彼らもまた、探偵事務所と社名に入れていたり、中には偽の営業許可書を手に入れている会社もあります。   復讐代行業者は古くから存在しますが、その大半はただの詐欺会社であることは有名ですよね。   彼らの手口はこうです。 まず、ネットで復讐を望む依頼者をつのり、その人物とメールでやりとりをします。 その際に、まずはじめに復讐をしたい相手の詳しい情報を聞き出します。 普通、そんなことをする探偵事務所なんてありえないのですが、被害者は探偵事務所に詳しくはないのと、とにかく復讐を考えているため、相手の個人情報と自分の個人情報の双方を教えてしまうのです。 そのご、相手は復讐代行のために金額を提示してくるのですが、この時には数百万円レベルの大金を要求されます。   ここでお金を払う人間はほとんどいません。 大抵がそのまま依頼を断るのですが、そこで彼らは「依頼はキャンセルできません。もしキャンセルすれば、相手に復讐の依頼があったことを伝えます」 というように脅迫してくるのです。   ■探偵業務を営まない探偵事務所に依頼はしない   ここで大切なのは、いかなる場合においても、探偵業を営まない探偵事務所には絶対に依頼してはならないということ。   探偵事務所はあくまで、尾行、張り込み、その他様々な手法で「調査」し、その事実を依頼者に「報告」することが仕事です。 この「調査」と「報告」いがいの仕事をする事務所。例えば被害金を回収できるといったり、なんらかの工作活動をするという事務所はまず怪しいと思ってください。