「最近、誰かに見張られている気がする」
「また探偵につけられているんじゃないかと不安になる」
浮気調査や身辺調査が一般的になったことで、逆に
「自分が探偵につけられていないか」を調べたい、という相談も増えています。
中には、過去に実際探偵に尾行された経験があり、その記憶がトラウマになっている方もいます。
一度「自分が調査される側」を経験すると、ちょっとした視線や車の動きにも敏感になってしまうものです。
ここでは、「探偵につけられていないかを確認する調査」について、内容や流れを分かりやすく解説します。

■ なぜ「自分が尾行されていないか調べたい人」が増えているのか
最近、この種の相談が増えている背景には、いくつかの理由があります。
・浮気調査や素行調査が一般的になり、「自分も調査されているかも」と感じる人が増えた
・SNSやネット情報で「探偵に調べられた」「GPSを付けられた」という話を目にする機会が増えた
・過去にパートナーや家族が実際に探偵を利用していたのを知っている
・離婚問題、相続問題、仕事上のトラブルなど、調査の対象になりやすい状況にいる
「証拠もないけれど、ただの被害妄想と言い切れない」
このグレーな不安をハッキリさせるために、探偵事務所へ相談する人が増えています。
■ こんな不安があるなら、一度整理してみてください
・同じ車に、やたらと何度も遭遇する
・自宅近くや勤務先周辺で、見覚えのある人物を繰り返し見かける
・元配偶者やトラブルを抱えている相手が「探偵に頼む」と口にしていた
・以前、実際に探偵に尾行されたことがあり、また同じことをされている気がする
・家族や交際相手の行動から「自分の動きを把握している」感じがする
もちろん、これらが一つ当てはまるだけで「必ず尾行されている」とは言えません。
しかし、複数当てはまり、しかも長期間続くようなら、一度プロの視点で確認してもらう価値はあります。
■ 探偵が行う「逆・尾行調査」のイメージ
「探偵につけられているかもしれない」という不安を確認する調査は、ざっくり言うと
・依頼者の行動に同行し
・怪しい車や人物の有無を
・第三者の視点でチェックし続ける
という内容になります。
具体的には、次のような形です。
・依頼者の自宅周辺での様子を観察
・依頼者が車や徒歩で移動する際、別ルート・別ポジションから周囲の車・人の動きを確認
・一定時間ごとに、同じ人物・同じ車両がついてきていないか確認
・不自然な停車・待機・撮影行為などがないかをチェック
依頼者本人は、普段どおりの生活を送ります。
その上で、探偵側が「尾行している人物がいるかどうか」「継続的につきまとっている車両があるか」を見極めていきます。
■「つけられている場合」と「つけられていない場合」
調査の結果は、大きく分けて次の2パターンです。
1)実際に尾行やつきまといが確認できたケース
・特定の車両が、依頼者の移動に合わせて不自然についてきている
・依頼者の出入りを、一定の距離から監視している人物がいる
・依頼者が行く先々に、同じ人物・車両が現れる
この場合は、行動パターンや顔・車両ナンバーなどを記録し、
「誰が」「いつ」「どんな形で」つきまとっているのかを報告書にまとめます。
状況によっては、弁護士や警察への相談も視野に入ります。
2)尾行やつきまといの事実が確認できなかったケース
・調査期間中、同じ人物・車両の追尾は見られない
・依頼者の不安材料となっていた事象(車・人)は、単なる偶然や生活動線の重なりである
この場合、「少なくとも調査期間中は、探偵・第三者による尾行は確認されなかった」という客観的な結果が得られます。
「何も出なかった」という結果も重要です。
不安が頭の中で膨らむのを止めるためには、「現時点でそういう事実はない」と確認することにも意味があります。
■ 自分で確認しようとして、やってはいけないこと
不安が強くなると、自分で周囲を撮影したり、怪しい車のナンバーを執拗に追いかけたりしたくなる方もいます。
しかし、それが行き過ぎると、
・相手から「逆にストーカーされた」と主張される
・近隣トラブル・通報に発展する
・本当に危険な相手だった場合、逆に目を付けられる
といったリスクにもつながります。
「誰かにつけられているかもしれない」ときほど、感情的な行動は避け、
第三者に冷静に状況を見てもらう方が、安全で現実的です。
■ まとめ:不安を放置せず、「事実」を確認するための調査
・以前探偵につけられたことがある
・離婚やトラブルの相手が「また探偵を使う」と言っていた
・つきまといのような不審な視線を感じる
こうした不安を一人で抱え込んでいると、生活の質は確実に下がります。
「実際に尾行があるのか」「今のところはないのか」をハッキリさせることで、次に取るべき行動も見えてきます。
探偵への相談=誰かを攻撃するためではなく、
自分の身を守るための「現状確認」と考えると、少し気持ちが軽くなります。

