自分でおこなう浮気調査をどこまでやっていいのかと悩む人も多いでしょう。

 

浮気調査は基本的には自分でやるものですが、それでは手に負えない人達が探偵事務所に依頼するというのが一般的な依頼パターンとなっています。

 

つまり、探偵事務所に依頼する前に、依頼者はある程度自分で浮気調査をおこなっていたわけですが、自分でどこまでやっていいのか判断がつかないはず。

 

そこで、この記事では自分でどこまで浮気調査をやっていいのか、探偵事務所目線で判断していこうと思います。

 

■自分で浮気調査を行うライン

 

自分で行う浮気調査では、ぜったいに「ここまではやってはだめ!」というライン引きを徹底してください。

 

 

探偵ではなく、自分で行う浮気調査にはそれなりの危険がともないます。

それは法律的な危険性から、浮気調査が発覚してしまうリスクなどあらゆるトラブルから自分の身を守るためのものです。

 

プロである探偵ですら、安全のためにラインを定めています。

普通の人が浮気調査をやるならば、探偵よりもさらに厳しめのラインを引いて安全に浮気調査を行わなくてはなりません。

 

■尾行は絶対に禁止

 

自分で浮気調査を行う場合、まず守ってほしいのが「尾行は絶対にやらない」という鉄則です。

 

浮気調査というと尾行を思い浮かべる人も多いでしょうが、尾行は簡単なものではありません。

 

しかも、尾行がターゲットにバレた場合には、浮気調査そのものがバレるだけでなく、つきまといの罪に問われたり、もしくはストーカー規制法違反など取り返しのつかない事態に陥ってしまうかもしれません。

 

 

〇尾行は探偵の仕事

 

浮気調査でどうしても尾行をしたくなったら、自分では絶対に行わず探偵に依頼してください。

 

探偵は優れた経験と知識により、普通の人ではとても成功させられないような危険な尾行を確実・かつ安全に行えます。

 

探偵にとって尾行は日常的な仕事の一つです。

普通の人とっては危険な尾行も、探偵ならば確実にこなしてくれるでしょう。

 

■不正アクセスをしてまで証拠を探さない

 

最近はLINEの中に大量の浮気の証拠が眠っていることから、LINEのパスワードを勝手に解除して中身を見てしまう人が多いです。

 

しかし、LINEなどのアプリケーションはサバ―を介してロックを行うため、不正アクセス禁止法として罰せられることになります。

 

不正アクセス禁止法はもともとハッカー対策のために作られた法律ですが、最近では浮気調査をしようとしてこの手の犯罪で訴えを起こされる人が増えています。

 

LINEは確かに証拠が大量に眠っていますが、犯罪をおかしてまで中を見るほど重要とはいえません。別のアプローチからでも十分に浮気の証拠は手に入れることができますから、安新して別の方法を探してください。

 

〇スマートフォンのロックを解除するのは不正アクセス禁止法に該当しない

 

LINEなどのアプリ―ケーションのロックを解除すると、ハッカーと同じく不正アクセス禁止法違反で逮捕されますが、スマートフォンのロックそのものは端末内のセキュリティにとどまるので、不正アクセス禁止法には該当しません。

 

ただしまったくの合法というわけでもなく、プライバシーの侵害などにあたります。

しかし、プライバシーの侵害は民法上の違法行為であり、慰謝料の相場は10万円前後。一方、不貞行為はプライバシーの侵害よりもい重い違法行為であることから、スマートフォンのロックを解除して手に入れた証拠能力を疑われるほどでもありません。

 

■暴力などに訴えて証拠を手に入れない

 

暴力などに訴えて証拠を手に入れてしまおうとするのは絶対にやってはいけません。

 

反社会的な行動の中でも、暴力で手に入れた証拠はすぐに証拠能力を失います。

そのような真似をして手に入れたとしても、慰謝料請求、調停、裁判のいずれでも使い物にならなくなってしまうので絶対にやめてください。

 

〇暴力によってスマートフォンを奪い取る

 

暴力に訴えて証拠を手に入れる代表的な例は、スマートフォンの力任せに奪うなどの行為です。

 

相手が絶対にスマートフォンを渡したくないと言い出し、それに逆上するがあまり凶器などを持って相手を脅す。もしくは実際に相手にケガを負わせて証拠を手に入れても、浮気の罪よりも明らかにそちらの罪のほうが重いです。

 

 

また、相手に危害はくわえずとも、スマートフォンを破壊してまで奪おうとするのも同じことです。

 

 

〇暴力に訴えて自白を共用する

 

浮気をされたことに腹を立てた人間がまっさきに考えるのは暴力による制裁です。

 

ここで自制心が働いたとしても、相手を脅して浮気の証拠を引き出そうとする人はとても多いです。

 

暴力によって得られた自白は証拠として使い物になりません。

これは浮気トラブルに限ったはなしではなく、民事、しいては刑事事件においても同じことですので、絶対に自白の強要だけは行ってはなりません。

 

■浮気調査は安全第一

 

浮気調査は安全こそが第一です。

 

ガンガンと攻めるような姿勢で浮気調査をしても、ターゲットに見つかって一発で浮気調査が中止するか、違法行為で証拠能力が疑われる。もしくは逮捕にまで至ってしまうかのどちらかです。

 

プロである探偵も常に安全第一の調査を心がけていますが、一般の人が浮気調査をやる場合も同じようにトラブルだけは絶対に避けてください。