最近出版された「不倫」という本は不倫を学術的に捉えたユニークな本です。
著者五十嵐彰氏は移民問題、迫田さやか氏は所得格差と普段は不倫とは全く無関係の研究をしています。
本書がユニークなのは様々なデータを組み合わせることで不倫をする人の真実の姿をあぶり出しているところ。
データから不倫をする人の実体が見えてきました。

 

 

不倫をする確率が増える環境

 

男性が不倫をする確率が上がるのはズバリ女性社員が多い職場です。
出会う異性が多ければ多いほど、不倫をする確率が上がるのでうなずけます。
日本では職場結婚の確率が高いので、同時に不倫の確率も上がってもおかしくありません。
一方、職場にいる時間が長ければそれだけ不倫の確率が上がるのかというと、そうではありませんでした。
職場に長くいると、それだけ仕事の量が多くて、不倫どころではないようです。
一方、女性の場合、男性社員が多くても不倫の確率は上がりません。
男性社員が多いとそれだけ、女性社員の地位が低くて居心地が悪く、とても不倫をするような雰囲気ではないということみたいです。
さらに、男性社員の場合、単身赴任や出張が多いなど、妻と離れる機会や時間が多いほど、不倫の確率は上がるようです。
一方、女性の場合、専業主婦でも共働きでも、不倫をする確率は同じでした。
専業主婦は自由な時間がいっぱいありそうなイメージですが、子育て、家事に追われていたら実は毎日忙しく、不倫している暇なんてありません。
立場の違いに関係なく、時間を自由に使える人が不倫をしていると言えそうです。
ちなみに、夫婦一緒にいる時間が長いほど、不倫をする確率が減るのは間違いないようです。

 

収入が高い人ほど不倫する確率が増えるのか?

 

男性の場合、やはり収入が高い人ほど不倫をする確率が増えます。
やはり、不倫をするにも先立つものはやはり金ですかね。
しかし、収入が高い男性全てが不倫をするワケではありません。
社会的地位が高い人は逆に不倫をする確率がグンと下がります。
もし不倫をしていると知られたら、社会的地位自体がふっとんでしまう危険がありますからね。
つまり、高収入で不倫をしている人は、収入はあってもそんなに社会的地位がない人となります。
不倫していることが発覚しても、そもそも社会的地位が低いのであまり問題にならないということでしょう。ある意味最強かもしれません。
一方、女性の場合は、収入が高くても不倫をする確率は上がりませんでした。
デートにしても、やはり男性の方が金を出す風潮がありますから、不倫とは結びつかないようです。
ちなみに高収入の女性ほど離婚率が高い結果が出ています。
夫の稼ぎに頼らず自立できるからでしょうか?