かつて家族を捨て、子どもを残して去った父親たちが、70代になって探偵事務所に相談してくるケースが急増しています。

「離婚して以来、一度も会っていない子どもの現在の様子を知りたい」
「元気に暮らしているのか、どこで生活しているのか」
「できることなら、自分の財産を渡したい」

こういった相談を寄せるのは、若いころに浮気をして家族を失った高齢男性たちです。かつての過ちと向き合い、人生の終盤でようやく子どもと向き合いたいという想いに駆られる人が少なくありません。

 

【養育費を払わなかった父親たちの後悔】老後に子どもに会いたくなる理由とは

 

若いころの浮気、離婚、そして子どもを忘れた生活

 

このような男性たちは、30代や40代のころ、家庭を顧みず不倫や浮気を重ね、結果として離婚しています。
そして、当時は子どもに対する愛情も希薄で、養育費すら払っていなかったという人が大半です。

「もう関係ない」「会う資格もない」と自ら距離を置き、そのまま何十年も子どもと関わらないまま時間だけが過ぎていきました。

しかし、歳を重ね、人生の終わりが近づくにつれて、ふと心の奥に湧き上がってくる感情があります。

 

「今さら会えるはずがない」と思いながらも…

 

「何十年も会っていない」
「連絡先も住所も知らない」
「もう今さら会ってくれるはずがない」

こういった気持ちを抱えながらも、せめて子どもが無事であることを知りたい、生活状況を知りたいという想いで、当社のような探偵事務所に調査を依頼する高齢者は少なくありません。

なかでも多いのが、

  • 現在どこに住んでいるか知りたい
  • 家族がいるのか、仕事をしているのか確認したい
  • 生活水準を知りたい(困っていないか)

といった具体的な調査依頼です。

 

財産を子どもに渡したいという願い

 

相談に来る高齢の依頼者の多くは「今さら仲直りしたいわけではない」と前置きします。
しかし話を聞いていくと、最終的には「自分の死後、少しでも財産を子どもに渡したい」という願いがあることがわかります。

もちろん、大金持ちというわけではなく、年金暮らしで自分の生活もギリギリという方もいます。
それでも、残せるだけのお金や土地、不動産がある場合、「血のつながった子どもに渡すべきだ」と考えるのです。

このような想いは、「父親としてのけじめをつけたい」「最後にだけは責任を果たしたい」という贖罪の気持ちの表れなのかもしれません。

 

「養育費を払わなかったことへの後悔」は想像以上に深い

 

これまでの依頼者の多くが、「若いころは自分のことしか考えていなかった」「まさかこんな後悔をするとは思わなかった」と語ります。

  • 子どもの運動会に一度も行けなかった
  • 成人式の姿を知らない
  • 結婚しているのかどうかすらわからない

そんな“取り戻せない時間”が、老後になってから心の重荷として襲いかかってくるのです。

 

子どもに会いたい。でも拒絶されることへの恐怖

 

実際に、子どもに会いに行きたいという気持ちはあっても、「拒絶されるのが怖い」「もう忘れられているかもしれない」と、自ら連絡する勇気を持てない人も多いのが現実です。

だからこそ、私たちのような第三者機関に調査を依頼し、子どもがどこで暮らしているのかを“そっと知る”ことから始めたいという方が多くいます。

探偵ができること:親子の再接近をサポート

探偵事務所では、子どもの所在や生活状況を調査し、ご依頼者にそっとお伝えすることができます。
その情報を元に、遺言書の準備や連絡の橋渡しをお手伝いするケースもあります。

もちろん、調査対象である子ども側の意思も尊重しなければならないため、無理に再会を促すようなことはしません。
しかし、親としてできる最後の行動として、「知る」「備える」ことは可能です。

 

まとめ:後悔しないために、今できることを

 

かつて子どもに背を向けた父親たちが、人生の終盤で向き合おうとする姿には、深い後悔と、消えない愛情の名残があります。

  • 過去に養育費を払わなかった
  • 子どもと何十年も音信不通
  • 今さら会えるはずがないと思っている

そんな方でも、最後にできる「責任の取り方」はあります

子どもに財産を渡したい
自分が死ぬ前に、一度だけでも姿を見たい
今の生活が幸せであることを確認したい

そういった想いがあるならば、今こそ行動に移すときかもしれません。

ご希望があれば、このテーマに関連して以下のような続編記事もご用意できます:

  • 「養育費を払わなかった父親ができる“償い”とは?」
  • 「老後に子どもと再会するための5つのステップ」
  • 「遺産を渡したいときに気をつけるべき法的ポイント」

    トラスト探偵事務所