Aさんが夫の不倫に気がついたのは、夫のパソコンを覗き見てしまったときでした。
PCのメール履歴でアクセサリーを購入していました。送り先は同じ会社の女性の住所でした。
すぐに問い詰めると同僚同士のプレゼント交換だといいます。
そんなことありえる? 苦しい言い訳ですが、そのときは夫が言い張るのでうやむやになります。
しかし、その後も怪しいことが続きます。いつも残業しているはずなのに、残業手当は付かず、しかも給料が10万円程逆に減っています。
明らかに残業と称して不倫相手と会っており、給料を交際費に回しているからでした。
月に1回は出張に行っていますが、スマートフォンの位置情報を確認すると、出張先には出向いていませんでした。
しかも、スマホの位置情報には不倫相手の住所も記録されていました。
Aさんは夫の不倫を確信しますが、後で後悔したのは、浮気を確信したときに「冷静になってしばらく夫を泳がせておくべきだった」ということです。

 

 

サレ妻の後悔その1・夫の変貌を予測できなかった

 

Aさんの本当の地獄は実はこれ以降のことでした。
「全てはお前のせいだ!」
悪いのは不倫した方のはずなのに、逆ギレしてAさんを責めるようになります。
不倫を暴かれて大人しくなると思いきや、人が変わったように凶暴性が増していったのです。不倫後にシタ方が変貌して、逆ギレするケースは多いようです。

 

後悔その2・腹を括って証拠集めをしておくべきだった

 

夫の様子があまりにおかしいので、再び不倫相手の住所周辺を見張っていると、別れたはずなのに夫は不倫相手との関係を続けていました。ところが、夫は子供達に「好きな人ができたから家を出て行く」と伝えると荷物を持って出て行きました。全く行方が分からなくなったために、Aさんはそこでやっと探偵を雇って夫の行方をつきとめます。新たに家を借りてそこで不倫相手と暮らしていました。
そして、夫側の方から離婚調停がきますが、Aさんは不倫の証拠を提出して離婚調停を退けました。今は離婚を巡って係争中です。離婚に応じないのは、離婚した場合に夫が子供達の養育費を支払わない危険があると判断したからでした。
2度目の不倫が発覚して証拠集めをしている最中に夫は家を出て行きました。
一度目の発覚のときには、まだ関係が修復できるという希望を持っていて、証拠集めが遅れました。
もし、最初のときに最悪の事態「離婚」をすぐに覚悟して、証拠集めができていたら、今のように係争が長引くことはなかったかもしれません。