前回は敏感すぎるHSP別名「繊細さん」の特徴とその性質、感覚刺激から自分を守る方法をお伝えしました。
今回はその実践編。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「」
具体的に繊細さんが人間関係や仕事を改善し、幸せになっていく方法を解説します。

 

 

繊細さんが人間関係を楽にする方法

 

繊細さんが人間関係を改善するのは、ズバリ本当の自分を出すこと。
自分の表に出している自分に合う人が集まってきます。
たとえば「テキパキしている人」を演じていると、テキパキしている人が好きな人が集まってきます。
人の気持ちを過剰に気にする繊細さんは「テキパキキャラ」が求められているんだと思って、その要求に応えようとして、ドンドン疲れていきます。
そこで、ありのままの自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まって楽になっていきます。
当然、キャラが変わって利用価値がなくなった人は離れて行きます。
今のままでいいよと言ってくれる人だけが残ってくれるようになります。

 

意外?繊細さんは人をキラえるようにならないといけない?

 

繊細さんは「何々するべき」を過剰に自分の中に刻み込み、「人と仲良くするべき」「人の長所に目を向けるべき」と人を嫌うという気持ちを封じこめてしまう人がいます。
しかし、全ての人を嫌わないで生きてくのは神や仏でもないかぎり不可能です。
人を嫌う気持ちを封じてしまうと、「この人はヤバイ!」と思う危険な人を察知するセンサーが働かず、トラブルを引き寄せてしまう場合もあります。
人一倍感じる力が強い繊細さんの直感はするどいので、キライと思った感覚は大事にして、
嫌いなものはちゃんと遠ざけましょう。

 

人を過剰に助けないようにする

 

何事もよく気がつく繊細さんは、人が困っているのも気がついて、助けてしまいます。
本人が助けを求める前から先回りして手助けしてしまいます。
相手にはっきり「助けて」と言われてもいないのに、助けてしまうと、自分のことが後回しになります。
他人を助けても、繊細さんが忙しいときは誰も気がついてくれないので、自分でこなすしかありません。
「ちょっとは助けてくれてもいいんじゃないの?」
と思っても、そもそも繊細さんのように相手の様子をキャッチできない非・繊細さんはあなたが大変なことに気がつきません。
辛いときは全部自分で抱え込むことになります。
非・繊細さんは繊細さんほど、人の心を読み取れるわけではありません。
繊細さんは親切にするときも、先回りせずに相手が助けを求めてきてから、はじめて手伝いましょう。

 

繊細さんのパートナーシップ

 

繊細さんと非繊細さんがカップルになった場合は、相手が何も気にしないので、こちらも気を使わなくていいという気楽さがあります。
反面、繊細な気持ちが分からないため、行き違うことも多くなります。
繊細さんの性質をパートナーに伝えるうえに、その時々の気持ちを分かってもらえるようにまめに伝えることが大事です。
直接言っても伝わりづらいので、相手と自分の感覚を比較して相手に分かりやすい例え話で伝えましょう。
繊細さんと繊細さんがカップルになると、お互いにわかり合えて最高の相性になると言いたいところですが、同じ繊細さんでもどの感覚が繊細か、どのくらい繊細かは千差万別です。
お互いの繊細さを日頃から話あっていれば、行き違いが防げます。

 

繊細さんと繊細さんの働き方

 

繊細さんが苦手なのがマルチタスクです、一度に大変なことが重なると、焦ってしまいます。
俗に優先順位をつけるといいと言いますが、優先順位をつけるのが苦手な繊細さんもいます。何を優先させるか迷っている間に、時間ばかりが過ぎて行けば本末転倒です。そんなときは重要なものを1つだけ選んで、それが終わるまでやる。それを繰り返していけば、自然と仕事は終わっていきます。
後回しになる仕事は自然と重要度が低いもので、自然消滅するものもあります。
人に言われたことが気になる繊細さんはついつい弱点を克服することに目が行きがちです。
しかし、苦手を克服する努力はどんどん疲弊するのに対し、得意を磨く方がやる気と努力でどんどん成果が上がっていきます。

 

繊細さんが自分を活かす仕事とは

 

繊細さんが向いている職業と言っても、5人に1人が繊細さんなので、決まった職業はありません。
それでも自分のやりたい、いいなと思えて、自分の強みを活かせて、自分が働き続けられる環境であることが大切です。
もしこの仕事は合わないと、自分の感覚が全力でノーと言っている環境は、全てを投げ出して全力で逃げるのが先決です。
何よりも自分の心身が大事です。

 

まとめ

 

この本をきっかけに「繊細さん」ブームが到来? HSPに関する本が多数出版されています。自分の性質を理解して、その性質とうまくつきあう方法を身につけたら、人生が生きやすくなります。「自分もそうかもしれない」と思った方は関連本を読むのをおすすめします。