「これをやれば絶対に儲かる!」「今だけの特別なチャンスです!」
そんな甘い言葉に乗せられて、大切なお金を預けてしまった──。
しかし、蓋を開けてみれば実体のない投資話やビジネス。気づいたときには、相手とは連絡も取れず、お金も戻ってこない…。
こうした詐欺の手口は、今も昔も変わらず繰り返されています。
では、なぜ人は詐欺師に騙されてしまうのでしょうか?
その多くは「見た目の印象」によるものです。
一見“成功者”に見える人には要注意
詐欺師の多くは「いかにもお金持ちそう」に見えるよう、自分を演出しています。
例えば:
- 全身ブランド物で身を包んでいる
- ベンツやポルシェなど高級外車に乗っている
- 高級そうな時計や装飾品を身につけている
一見すると「成功者」そのもの。
「この人みたいになりたい」「この人が言うなら間違いない」と思わせるのが、彼らの手口なのです。
しかし、よくよく見てみるとその“成功”は非常に表面的です。たとえば:
- ブランド品は本物か偽物か、見た目では判断できません
- 車も型落ちの中古車なら、意外と安く手に入ります
- 見栄えだけのアイテム(例:ロレックスの壁掛け時計)も実際はメルカリで数千円〜数万円で売られています
実際にあった例では、ベンツのVクラスに乗って登場し、全身ハイブランドでキメていた人物がいました。
しかし調べてみると、その中古車の価格は驚くほど安く、自分のアルファードの方が高かったというケースも。
高級そうに見えても、実態は「安く取り繕った見た目」にすぎなかったのです。
家の中も“見せかけリッチ”?
その人物の自宅に招かれた際には、以下のようなアイテムが並んでいたそうです:
- ロレックスの壁掛け時計
- 3つのワインセラー
- 高級そうなワイン
一見「すごい…」と思うかもしれませんが、実はロレックスは壁掛け時計を公式には出していません。
市場には“それっぽい”レプリカが出回っており、メルカリなどで2〜3万円で買える代物です。
ワインやセラーも中身や価格を知らなければ、“高級感”だけで錯覚してしまうのです。
こうした見せかけの演出は、まさに「お金がないけれど、お金があるように見せたい人」特有の行動。
そして、こういう人に限って“あなたもこうなれる”と勧誘してくるのです。
探偵が見抜く“信用しない方がいい人”の特徴
実際に数多くの人物調査をしてきた探偵として、もうひとつ「信用しない方がいい人」の特徴を挙げたいと思います。
それは──前歯がない人です(特に前歯を欠けたまま放置している人)。
言い方は少し過激かもしれませんが、これは非常に重要な見極めポイントです。
前歯が欠けたり失ったりしたとき、多くの人は人目を気にして何とか治そうとします。
たとえ保険が効かなくても、前歯は“人前に出る最低限の身だしなみ”と捉えているからです。
しかし、前歯が欠けたままで平気な人には以下のような傾向があります:
- 金銭的に余裕がなく、本当に困窮している
- 見た目を気にしないほど感覚が鈍っている
- 他人にどう思われても構わないという意識
こうした人物が“投資話”や“副業のチャンス”を語ってきたら、あなたはどう思いますか?
信頼に値するでしょうか?
表面的な言葉よりも、その人がどんな生活をしているか、何を優先しているかを見てください。
最後に:騙されないために心がけること
詐欺師は「信じたくなる要素」を用意して近づいてきます。
高級品、成功談、人脈、SNSでのキラキラ投稿──
しかし、それらの多くは“演出”にすぎません。
以下のような点を意識してみてください:
- 物事を即決しない。冷静に一晩考える
- 「これだけ儲かる」が売りの話は基本疑ってかかる
- その人の言動に一貫性があるか、過去の実績はあるかを調べる
- 「信用」は時間と行動の積み重ねで得られるものと理解する
見た目や雰囲気に騙されず、“本質”を見る目を持つことが、詐欺から身を守る第一歩です。