離婚相談専門の弁護士・後藤千絵さんが離婚しないための相手の選び方を指南する
本「誰も教えてくれなかった離婚しないための結婚の基本」の中から、
絶対に結婚してはいけない男第1位がモラハラ男。
今回はその2回目です。

 

 

モラハラ男の特徴その5・他人を見下すような振る舞いが多い

 

自分より立場が下と思う人に、対しては平気で見下すような態度や振る舞いをとるのです。特に立場が弱い者に対する態度が顕著です。
反対に、自分より社会的に立場が強い人には刃向かって行かず決して反抗しません。
先ほども少し触れましたが、お店や業者の人に横柄に振る舞う人が一定数います。
例えば、一緒に行った居酒屋の店員さんや、タクシーの運転手、下請けの業者さんに、対して乱暴なものや横柄な態度をとったりから叱責をしたりする。
立場が弱いと彼らが判断している人に対する態度は後々あなたに対して向かってきます。
人格否定発言につく可能性があります。
表面上は他愛もない会話の中に、自分が一番であるという尊大な態度、まわりの人を貶め発言が頻繁に続くようなら注意しましょう。
とはいえ、これも程度の問題。
プチ自慢ぐらいなら大丈夫なので、それほど目くじらを立てる必要はありません。
それでも自慢する、悪口を言うのは誰にでもあることでモラハラではありません。
いつも他人を見下すような発言ばかりし、他人を褒めたら怒り狂うレベルだとモラハラ予備軍と言えます。

 

モラハラ男の特徴その6・すぐに激こうして暴言を吐く

 

腹を立てるときつい言葉が出る人がいます。
人間だから怒るときもあるわけですが、喧嘩をした時の相手の態度に注意してみてください。
いくら腹を立てても「死ね」と「馬鹿」などと人格を否定する言葉がすぐに出てくるかど
うかが、モラハラ傾向を判別する上で大切なポイントです。
また、交際期間中は交際相手といるときはは猫をかぶっている場合もあります。
他人と言い争いをしている際に、感情を爆発させて、不必要に相手を貶める発言をしていないか、冷静に観察してみましょう。
この点を見極められるかどうかがポイントです。

 

モラハラ男の特徴その7・周囲からは頼りがいがある人と思われる

 

さまざまな欠点があるモラハラ男ですが、外面がよく話がうまいので、周囲からはむしろ頼りがいがある人だという評価を受けていたりします。
職場でも頼りにされていたり、人より早く昇進したりという人も少なくありません。
職場では責任感が強くて頼りがいがある存在で、まさかこの人がモラハラなんてするわけがないと思われます。
もし、モラハラで悩んでいても、周囲の人に悩みを聞いてもらう前に信じてもらえず、被害者が一人で抱えこみ、さらに事態を悪化させる原因になります。
交際しているときには気がつくのは難しいでしょうが、周囲からいい評判しか聞こえない人ほど、裏がないか確認して方がいいかもしれません。

 

高学歴高収入だが重度のストレスを抱えている

 

高学歴高収入の人ほど、その責任も大きく、また階級意識が高いので、端からは人がうらやむ地位や収入があると見えながらも、本人は大きなコンプレックスやストレスを抱えている人も多いのです。
一般の人間から見れば、歯科医というと高収入でエリートと見えますが、実はその歯科医さんは元々医師の家系。
医師になりそこねて歯科医になったので、一族に引け目を感じています。
また医師にも派閥があり、出身大学が病院によってヒエラルキーがあって、エリートの中にもコンプレックス、ストレスがあるのです。
官僚の中にもパワハラがあり、そのはけ口は家庭にまわってきます。
高学歴高収入であっても幸せで精神的に安定しているとは限らないのです。

 

親から充分な愛情を受けていない、もしくはスパルタ教育の中でいい子を演じて来た

 

総じて自らのネガティブな感情をコントロールする方法がわからないというのは、どういう関係環境で育ってきたかが関係しているようです。
子供の頃の思い出や家族の話が少ない場合は、本人に尋ねてみるのもいいでしょう。
父が早逝し、わずか1歳のときに母に捨てられたYさんは、奥さんの協力もありビジネスで成功します。
家庭に恵まれなかったYさんはさぞかし自分の奥さんや子供を大事にしただろうと思われるかも知れませんが、逆でした。
Yさんは家族を奴隷のように扱っていました。
外からは、立志伝中の成功者と見られていましたが、自分を捨てた母への憎しみを家族にぶつけていました。
また、幼い時に両親の愛情がなかったので、家族とどう接すればいいのか分からなかったのも原因のようです。
貧困の中で家族愛恵まれず大スターになったチャップリンですが、晩年マーロン・ブランドと共演したときには、助手についた息子をひどい扱いをしていたといいます。
言葉を上手に使えたり、外見を取り繕える人が中身いいとは限りません。
本当の本人の本心を見るのは、なかなか難しいものがあります。