「恋愛学」の講義で知られる早稲田大学の森川友義教授が不倫にテーマを絞って言及する「大人の不倫学」から経済学的観点から見た不倫のメリット・デメリットを紹介します。

 

 

不倫する夫・妻側のメリット・デメリット

 

不倫をする側のメリットは、いけないことをしている背徳感を求めるドキドキ感を伴う快楽です。恋愛感情が伴えば、配偶者とは結婚したとたんに同時に萎んでいくのに、不倫相手との恋愛バブルが盛り上がっていく様を楽しむことができます。その影響で、精神的肉体的に向上して、仕事にも積極的に取り組めるようになります。
反面デメリットは、性病の危険、不倫相手から責められたり、暴露されたりするリスク、家族に使うよりも高くつく交際費の出費、不倫相手女性の場合、妊娠するリスクもあります。
不倫がバレてしまったら、最後、家庭崩壊に向かって進んでいき、経済的な損失も甚大になります。

 

不倫相手側のメリット・デメリット

 

不倫相手の女性にとっては、妻子ある男性と関係を持つことは、自分の同年代の男性では味わえない女性としての取扱いをされて、セックスも満足できます。相手に家庭があるだけに
自分の自由な時間を相手に注ぎこまなくてもいい気軽さがあり、別れる場合でも比較的簡単に関係を解消できます。
男性の場合、既婚女性の方がセックスに積極的、気遣いもできる。そして何より、女性から
「結婚してくれ」と迫られる心配がありません。
デメリットは、不倫中の時間を無駄遣いして、婚期を逃がすことです。女性の場合は、出産時期を逃してしまう場合があります。また、割り切って不倫関係を続けるうちはいいのですが、本気になっても幸せなゴールになる可能性が低いことです。
さらにサレ妻や夫から、慰謝料請求されるリスクもあります。
元々、喜ばれることではないので、バレてしまうと、ほぼ犯罪と同じ。厳しい罰が待っています。

 

不倫サレる側のメリット・デメリット

 

サレる側としては、自分に落ち度が全くないので、慰謝料が請求できます。とはいえシタ側の収入が低い場合は、あまり高額の慰謝料は期待できません。離婚してサレ側が得をする相手の収入は、1000万円だと言われています。
不倫発覚後から、サレ側の妻が離婚するのは3割、家庭を再構築するのは7割です。
一方、不倫サレた夫の場合は8割が離婚、2割が再構築しています。
夫としてのプライドがあるのか、家庭を守る立場の妻が不倫に走ると元に戻るのは難しいようです。