岡田真弓著「探偵の現場」の帯には探偵の依頼内容の77%は不倫とありますが、実感として正しいと感じます。
とある探偵が潜入調査した不倫の実態をお話しします。

 

 

潜入! 習い事サークルは不倫の温床

 

「妻が不倫をしているかもしれない」という依頼で、探偵は妻が毎週通っているコーラス教室へ入会しました。
コーラス教室がある毎週水曜日が妻が浮気をしているというのです。
教室に通っているのは女性ばかり、男性はボーカルトレーナーの先生だけで、まさか先生と不倫しているワケじゃないと思いますが……
レッスンは2時間ほど、ほぼ休みなしでみんな熱心に歌っていました。
全く不倫のふの字も感じられませんでした。
外国の歌は、JPOPが好きな探偵にとってはあまり馴染みのあるものではありませんでしたが、
(一心不乱になって歌うのって楽しい……)
調査が終わってもこのまま通うのもありかなとも思いました。
異変が起きたのは、この後、誰とはともなく誘われて、居酒屋にいくとその後はカラオケボックスで歌いまくります。
30人位の生徒の中、教室が終わるとまっすぐ帰る人と、残って打ち上げをする人は半分くらいでしょうか。
女性だけにその中でも、3ツぐらいのグループに分かれています。
当然、コーラス教室に通うだけあって歌うのが大好きな女性ばかりです。
歌いながら事情を聞いてみると、参加しているのは独身が半分、既婚が半分です。
独身は当然、恋愛は自由なのだろうが、何股しようが本人の自由意志です。
が、独身の人は基本婚活どころか、恋愛もあまりしてない人が多いようです。
楽しみはもっぱら飲みながらのカラオケ。
既婚者の事情をうかがうと、そのカラオケに参加している既婚女性の全てが不倫の真っ最中だったのです。

中にはダンナさん公認で不倫をしている女性も……

それどころか、不倫相手に会うために旦那さんを運転手がわりにしています。
奥さんを寝取られている姿を見て、欲情する夫もいるといいますが、その類の人だったのでしょうか?
彼女の話によると若い時にセックスをやりすぎて、夫が不能になってしまい、もうしわけなく思って、不倫を公認するどこか、協力するようになったようです。
彼女の話をもっと聞くと、彼女の職場の既婚女性の全てが不倫をしていると言うのです。
あまりにもアケスケで不倫=罪悪という概念がいっぺんに消し飛んでしまいました。

 

教室通いは真実。でもアリバイ工作でもある

 

さらに教室に通い続けると、調査対象の依頼主の妻は時々、当日キャンセルになることが分かりました。
行くことになっていたけど、急に用事ができて来れなくなったと連絡があるのです。
後で聞いてみると、毎週水曜日は教室に通っているようにして、不倫相手と会える時は
教室に行ったようにアリバイ工作をして、一緒に通っている既婚女性に頼んで口裏合わせを頼んでいたのです。
その口裏合わせの女性も不倫をして、お互いにアリバイ工作を協力しあっていたと言うワケです。
習い事の教室には何の罪もありませんでした。
教室通いを隠れ蓑にして、不倫相手と密会していたのでした。

 

悲惨な不倫の末路第1位 不倫相手が身内の末路

 

「探偵の現場」でも紹介されていますが、不倫調査で一番心が痛むのは不倫相手が身内である時です。
ただでさえ、配偶者の裏切りを目の当たりにしなければならないつらい状況で、その相手が自分の身内であったら目当てられません。
しかし、現実にあります。
不倫調査をすると何度かこのケースを目の当たりにします。
例えば、とある調査では不倫相手が依頼主の姉だったことがありました。
想像すれば、依頼主がどれだけ傷つくか分かりそうなものです。
それでも、不倫している夫も姉もそんなに罪悪感を感じず、居直っている様子でした。
夫婦間の様子を見ていると、夫の方が妻を奴隷扱いしており、DV、モラルハラスメント的行動が目立ちました。
依頼主の姉もまた妹を見下している感じがありました。

現在は依頼主は無事離婚が成立して、経済的にも精神的にも安定した生活をしているようです。

 

まとめ

マスコミ的には不倫は悪として、不倫をしていると発覚した著名人には手厳しいペナルティーが与えられます。
しかし、探偵たちが遭遇する現実社会ではそれほど不倫に対して悪という見られ方はしておらず、一般社会の方がむしろ不倫に対して甘い感じがします。
芸能人の夫婦でもそうでしょうが、夫婦のどちらかでも不倫をして社会的制裁を受けたとしても、一番損をするのは配偶者や子供だからです。
不倫されたとしても、「うちの妻が不倫しました!」と大きな声をして宣伝する人はいません。
恥を世界にばらまくだけです。
とういうワケで不倫は後を絶たず、探偵の仕事は増えていく一方なのです。