ドラマや漫画などに登場する探偵は、特殊な道具を使って捜査を行う印象が強いですが、実際の探偵はどのような持ち物を携帯しているのか、ご存じの方は少ないかもしれません。本記事では、現実世界の探偵の持ち物について、詳細を解説していきます。探偵の持ち物について知りたい方、将来探偵として働きたい方はぜひ一読してみてください。

代表的な探偵の持ち物

 

代表的な探偵の持ち物として、下記の8点が挙げられます。

・デジタルカメラ・ビデオカメラ
・スマートフォン
・手帳・筆記用具
・変装道具
・ICレコーダー
・地図
・現金
・トラベルセット一式

 

デジタルカメラ・ビデオカメラ

 

探偵は浮気などの証拠を押さえるために、デジタルカメラ・ビデオカメラで撮影を行います。撮影した写真・動画は裁判の際にも有効な証拠として利用できます。一般的なカメラよりも、サイズが小さいカメラを利用するケースも多いです。中には、仕込みカメラのような極小サイズのカメラを利用する探偵もいます。

 

スマートフォン

 

探偵の中には、スマホを使って証拠を撮影することもあります。最近のスマホは画像・動画の画質が良くなっているので、証拠として問題なく利用可能です。また、探偵間の連絡もスマホで行うことが多いです。通話のしやすさを重視して、ガラゲーを携帯している探偵も多くいます。

 

手帳・筆記用具

 

調査の記録は、手帳に直接書き込む探偵が多いです。スマホなどに入力すると、万が一データが飛んでしまった際に情報がすべて消えてしまいます。手帳に情報を書き込めば、手帳を紛失しない限り情報を確実に記録できます。

 

変装道具

 

調査対象者に探偵であることを悟られないよう、シーンによっては変装することもあります。ただ、変装するといっても派手な格好をするわけではありません。眼鏡や帽子、ウィッグなどを使って軽く印象を変える程度です。

ICレコーダー

 

調査対象者の会話を録音する際は、ICレコーダーを利用します。ICレコーダーの性能も年々高くなってきており、半径5m程度の距離であれば音を拾うことが可能です。

 

地図

 

探偵の中には、紙の地図を携帯している人もいます。地図はスマホでも確認可能ですが、紙の地図の方が一目で広範囲を確認できます。また、地図に調査状況を直接書き込めるので、情報整理の観点から紙の地図を利用するケースもあります。

 

現金

 

浮気調査の際、調査対象者が遠方へ移動することも少なくありません。特に、新幹線や飛行機に載って遠くに移動するとなると、探偵側もすぐに乗車券・チケットを確保する必要があります。急な出費に対応できるよう、探偵はある程度ゆとりを持って現金を保有することが多いです。また、電車での移動にもスムーズに対応できるよう、交通ICカードも常備しています。

 

トラベルセット一式

 

調査期間が数日・数週間以上になる場合は、トラベルセットを携帯することもあります。下着やタオル、着替えなどを準備して、コンビニで購入しなくても済むよう準備をしておきます。

 

盗聴器の利用は基本NG

 

探偵が利用する道具として「盗聴器」を連想する方もいらっしゃると思います。ただ、盗聴器については基本的に探偵が利用するのはNGです。盗聴器は「調査対象者の住居に入って設置する」ことが必要になります。当然ながら、探偵が勝手に住居に入ることは「不法侵入」です。警察と異なり、探偵だからといって他人の住居に無断で入ることは認められていません。依頼主に協力してもらい、自宅に盗聴器を設置してもらうことは可能ですが、探偵が直接盗聴器を設置するのは困難です。盗聴器を常備している、もしくは利用している探偵は、不法侵入などの違法行為を犯す可能性が高いので、調査依頼は控えた方がよいでしょう。

 

探偵の持ち物は意外と普通!道具よりも調査スキルで差がつく!

 

探偵の持ち物には、ドラマや漫画で使われるような特殊なものはありません。強いていうならば、小型カメラなどが探偵特有の持ち物ですが、一般の方でも購入できるものになります。探偵の調査は、持ち物よりも「調査スキル」で成果に差がつくと考えてよいでしょう。探偵に調査を依頼する際は、調査の実績・探偵の経験年数などを中心に確認するようにしてください。

依頼候補先の探偵が「盗聴器」を保有しており、利用している趣旨の発言をしていたら、調査依頼は慎重に検討しましょう。探偵が直接盗聴器を利用している場合、探偵が不法侵入を行っている可能性が少なからずあります。不法侵入を行うと、調査対象者から訴えられるケースがあるので要注意です。候補先の探偵事務所が過去にトラブルを起こしてしないか、必ず確認するようにしてください。