自分の子だと思っていた娘が、遺伝子鑑定で他の男の子供だったと判明した夫Aさん。
スマホをのぞくと、妻の浮気の証拠がでてきましたが、探偵事務所には証拠として弱いと言われます。
目標の慰謝料は500万円。
不貞行為と認められるには、妻と不倫相手が長期間にわたって複数回性行為を行っている証拠が必要です。
果たして、Aさんの家庭はどうなっていくのでしょうか?

 

 

不倫相手の正体は?

 

探偵事務所が尾行調査を行い、Aさんに調査報告が伝えられました。
ラブホテルに入って行く妻と不倫相手の姿が複数回撮影されており、証拠はバッチリです。
調査員が語る不倫相手の職業は聞き慣れぬものでした。
「レンタル彼氏」
彼氏のかわりになって、女性とデートする職業です。
男性が風俗を利用するように、妻もお金を払って、レンタル彼氏を買っていたとしたら、これは不倫と言えるのでしょうか?
もし夫が風俗通いを続けていても、相手は金銭を介して肉体関係を持っているのだから、風俗通いが激しすぎて仕事に支障をきたしているとか、多額の借金があるとかしないと「婚姻を継続し難い重大な事由」とは言えません。

しかし、調査の結果、妻の利用している「レンタル彼氏」は複数の女性客とプライベートでも関係を続け、金を巻き上げていた、たちの悪い男でした。
妻とは数年にわたって交際を続けており、のちに娘は「レンタル彼氏」の子供だと判明します。

 

動かぬ証拠を前に、妻は逆ギレ

 

Aさんが妻に「レンタル彼氏」の利用を問い詰めると、最初は否定しますが、白状します。
しかし、男性が風俗を使うのと同じことだと言い訳します。
さらにAさんが探偵事務所から調べてもらった証拠を出すと、妻はついに本性を現して逆ギレ。
Aさんを罵倒します。
Aさんは妻の本性を見て、愛していると信じていた妻は幻想だったと気がつきます。
その後、無事離婚が成立。
訴えていた500万円には届かなかったものの、慰謝料を得ることもできました。
当然、娘の親権は妻に行きました。
本当の父親である「レンタル彼氏」は子供を引き取るワケもなく、自業自得とはいえ妻は全てを背負って生きていくことになります。

家族がなくなっても不思議と寂しさはありませんでした。
血のつながっていない娘にはあまり愛情が感じられなかったようです。
しばらくは女性不信で、再婚は思いもよらないAさんでした。
数年経って、バツイチ子持ちの女性と知り合います。
その女性も夫の不倫が原因で離婚していました。
お互いにパートナーに裏切られた同じ心の傷を持つ同士。
再婚相手の連れ子ですが、なぜか自分の子ではないのに愛情を持って接することができているようです。