二重生活を送る夫の本心とは

夫が突然「離婚したい」と言い出した…
特に大きなケンカをしたわけでもなく、夫婦関係が破綻していたわけでもない。それなのに、ある日突然告げられた「離婚したい」という言葉。

調査をしてみると、やはり浮気相手の存在がありました。しかも相手は一回りも年下の女性。頻繁に会っている様子で、ただの遊びとは思えない関係に見えます。

「彼女のことを本気で好きなのか?」「私と別れて、彼女と結婚しようとしているのか?」いろんな疑問が頭をよぎります。

 

離婚したいは「浮気相手への愛」なのか

 

 

二重生活の中で揺れる気持ち

 

しかし不思議なことに、彼は私たち家族との時間も決しておろそかにはしていません。
週末には家族でショッピングモールに出かけ、子供の欲しがるものを買い、まるで何事もなかったかのように笑っています。

さらに、夫と浮気相手のデートも、華やかなものではなく、ファミレスのサイゼリヤで食事して帰宅するという質素なもの。
そしてその後、自宅で私が用意した夕食をまた口にするのです。量は少なく、時間をかけて静かに食べている姿を見ると、どこか疲れているようにも見えます。

きっと、二重生活を送る中で、心も体も摩耗しているのでしょう。
それでも、なぜ「離婚したい」と言ってきたのか。

本当に彼女を愛しているのか

 

浮気をする理由には様々なものがあります。
ときには家庭に不満がある場合もありますし、ただの刺激を求めて…ということも。
しかし、夫の場合は浮気相手と頻繁に会いながら、家庭も手放そうとはしていない。口では「離婚したい」と言いながら、家族との時間も性生活も求めてくるのです。

実際、彼女と会った夜に、私に触れてくることもあります。
私としては、夫を愛しているので拒むことはしませんでした。
でも、心の奥では思ってしまうのです。

「今、私の体に触れながら、心の中では彼女を思い浮かべているのではないか」

こんなに哀しいことはありません。

本気と現実の狭間で

 

「離婚したい」という言葉が、果たして浮気相手への“本気の愛”から出たものなのか。
それとも、「ちょっと疲れた」「自由になりたい」という一時の感情なのか。
この言葉の重みが分からないからこそ、私の心はぐらつきます。

浮気相手と会って食事して、その後私と普通に過ごす——そんな生活をしている夫の姿を見ると、彼自身も迷っているのかもしれません。
若い彼女と会ってドキドキする時間を過ごし、でも帰る場所は家であり、家族のそばが安心する——
その狭間でもがいているようにさえ見えるのです。

私が選ぶべき道とは

 

夫の中で、彼女と私、どちらが「本命」なのか。
それを考えると、どこか惨めな気持ちにもなります。
でも、私は「選ばれる」ことを待ちたいわけではありません。

私が選ぶべき道は何か。
それを見極めるためには、冷静に現実と向き合うことが必要です。

彼がどれだけ「離婚したい」と言っていても、まだ行動には移していない。
離婚届を出すわけでもなく、引っ越しの準備をするわけでもない。
つまり、彼はまだ覚悟ができていないのだと思います。

最後に

 

離婚を口にする夫。
でも家では父であり、夫としても振る舞い、そして妻に手を伸ばしてくる。

浮気相手への「愛」とは何なのか
私たちの家庭は何だったのか
すぐには答えは出ないけれど、少なくとも私は、自分自身の心を偽ることなく、これからの人生を見つめ直していきたいと思っています。

トラスト探偵事務所