「必ず儲かる」「仲間と一緒に成功できる」
そうした言葉を信じて足を踏み入れたマルチ商法。
しかし、抜け出す頃には友人もお金も失い、残るのは“同じ夢を追った仲間”だけという人も少なくありません。
その中で起こるのが、密接な関係から生まれる不倫です。

 

マルチ商法の中で起こる不倫|同じ目的が生む“危険な絆”とは

 

 

「成功」という幻想が人を縛る

 

マルチ商法の世界では、最初に成功者の話や派手な生活が語られます。
高級車、ブランド品、自由な時間。
まるで自分もすぐにその世界に行けるかのような錯覚を起こします。

「自分も頑張ればこうなれる」
「みんなで成長しよう」

そう思ってのめり込んでいくうちに、気がつけば多額の投資や在庫を抱え、友人や家族にまで勧誘して関係が壊れていく。
それでも“仲間だけは理解者”という錯覚に陥ります。
結果として、マルチ商法の世界だけが居場所になってしまうのです。

 

共通の目的が「疑似家族」を生み出す

 

マルチ商法の特徴は、強い仲間意識です。
「一緒に成功しよう」「夢を叶えよう」と支え合ううちに、ビジネスというより“疑似家族”のような関係になります。
同じ目的、同じ言葉、同じ理想を共有しているからこそ、心の距離が一気に近づいてしまうのです。

こうした環境では、男女間の境界が曖昧になりがちです。
長時間の勉強会、合宿、セミナー、ミーティング――。
夜遅くまで連絡を取り合い、「理解してくれるのはこの人だけ」と感じた瞬間に、恋愛感情が芽生えます。

 

洗脳された者同士の“絆”が不倫を呼ぶ

 

マルチ商法に深く関わる人たちは、ある種の「信仰」に近い心理状態にあります。
「この活動は正しい」「自分たちは特別な仲間だ」という思いが強く、周囲の意見が届かなくなる。

その閉じた世界の中で、同じ方向を向いて努力している異性が現れれば、当然のように惹かれ合います。
夫や妻よりも理解してくれる存在。
家族よりも近い関係。
そこには、現実では得られない“肯定感”があるのです。

「頑張っているね」「一緒に夢を叶えよう」
そんな言葉が、恋愛感情に変わるまで時間はかかりません。
そして、不倫関係に発展しても罪悪感は薄く、「お互いを支え合っているだけ」という都合の良い正当化が働きます。

 

不倫の裏に潜む「依存」と「現実逃避」

 

マルチ商法における不倫の多くは、ビジネスではなく“心の依存”から始まります。
お互いが同じ目標を信じ、外の世界から否定される中で支え合う関係。
それがいつしか、現実逃避の手段となっていくのです。

現実では経済的に追い詰められ、家族との関係も悪化している。
そんな状況で「あなたがいれば大丈夫」と言ってくれる存在がいれば、誰でも心が傾いてしまいます。

しかし、その関係は決して長続きしません。
マルチ商法自体が崩れれば、信頼も恋も同時に崩壊します。
残るのは、多くの借金と、壊れた人間関係だけです。

 

家族を失うリスクと、その後に訪れる孤独

 

実際に、探偵の現場でも「マルチ商法で知り合った相手との不倫調査」は少なくありません。
共通の目的が恋愛感情を生み、家庭を壊してしまうケースです。

不倫が発覚すると、家族からは当然のように責められ、仲間内でも立場を失います。
「お互いを理解していたはずなのに」「一緒に夢を追っていたのに」――
現実に戻ったとき、その関係は一瞬で崩れ去ります。

そして残るのは、誰にも相談できない孤独と後悔です。

 

まとめ|“信頼”と“成功”を混同しないために

 

「儲かる話」「夢を追う仲間」「支え合う関係」
どれも耳ざわりの良い言葉ですが、その裏にあるのは人の弱さにつけ込む仕組みです。

マルチ商法の中では、経済的な依存と心理的な依存が生まれやすく、それが恋愛や不倫に発展することも珍しくありません。
本来守るべき家族を傷つけ、自分自身も失うことになる前に、冷静に距離を取ることが大切です。

もし、ご家族や身近な人がマルチ商法にのめり込み、行動や関係に不安を感じるようでしたら、早めの相談をおすすめします。
トラスト探偵事務所では、マルチ商法・宗教・ビジネス関係に絡む不倫調査も数多く対応しています。

 

マルチ商法に関わる不倫・トラブルの調査ならトラスト探偵事務所へ

 

トラスト探偵事務所(東京・千葉・茨城)
家族・交際・不倫に関するあらゆる調査に対応いたします。