探偵の仕事の一つとして「人探し」が挙げられます。探偵の人探しは、警察が扱ってくれない人探しを対象とすることが大半です。実際、どんな方法で人探しをするのか、料金はどれくらいかかるのか、本記事で詳細を解説していきます。

 

探偵の人探し調査とは？

 

 

探偵に人探しを依頼する場合、その多くは「自分で探しても見つからないケース」です。警察に依頼して探してもらう手段もありますが、警察は事件性がない人探しには消極的なことが多いです。特に、成人している人物の捜査に関しては中々腰を上げてくれません。

 

警察が動いてくれないような人探しであっても、探偵の場合は依頼を受ければ動いてくれます。ただし、探偵の人探しは警察のような大規模な捜索を行うのは難しく、数人の探偵による捜査が多いです。

 

 

 

探偵が行う人探しの方法

 

 

探偵が人探しを行う際は、下記の方法で捜索を行っていきます。

 

・聞き込み、張り込み
・SNSの確認
・私物の確認

 

 

聞き込み、張り込み

 

 

人探しの基本的となる方法は、「聞き込み、張り込み」です。人探し対象の友人や知人を知っている場合は、その人たちに所在を確認したり、情報の聞き込みを行います。また、人探し相手が住んでいたエリアを中心に、地域住民にローラー作戦で聞き込みを行うこともあります。

 

相手の住所が確認できれば、実際に確認するために張り込みを行います。人探しの案件を達成するには、最終的に「本人の情報」を詳細に報告する必要があります。本人を写した写真や映像は、人探しの成果として重要なものですので、探偵サイドも獲得に熱を込めます。

 

SNSの確認

 

近年、SNSによって情報が一気に拡散する時代になりました。芸能人や企業の不祥事などの情報が拡散されるイメージが強いですが、実は一般人の情報もSNSを通じて広がることが多いです。人探しの際には、捜索相手のSNSや知り合いのSNSをチェックして、所在や行動を確認していきます。

 

SNSには様々な種類がありますが、中でも人探しの際に有用なのが「Facebook」と「Twitter」です。

 

Facebookでは、登録の際に「実名」を入力するのが基本です。Facebookのアカウントで検索制限を設定しない限り、第三者でも名前を知っていれば相手のアカウントを検索できます。捜索相手本人のSNSに投稿が残っていれば、それをもとにして住所や行動範囲を絞っていきます。投稿が残っていない場合でも、相手の「友達」として登録されている人にメッセージを送って、捜索相手の情報を集めることもできます。

 

Twitterでは、相手の情報を探すというよりも、ツイートして「情報提供を呼びかける」ことがメインの方法です。捜索相手の写真と一緒に「#この人探しています」とツイートすれば、全国から多くの情報を集めることが可能です。

 

私物の確認

 

人探しの相手が、家に私物を残している場合、残された私物をもとに、いなくなった経緯を考察します。たとえば、通帳・印鑑・服など、生活に必要なものが残されていない場合は、意図的に姿をくらました可能性が高いです。反対に、上記のものが残されている場合は、突発的に家を出た可能性が高くなります。特に、通帳や印鑑などが残されている場合は、余程の緊急事態があったと考察されます。

 

残された私物、また家の状態を確認した段階で、事件性が高いと判断されると、探偵側が警察に相談することもあります(依頼主の許可を得た上で警察に相談しますが、その際に依頼主側に不審な点が見られたら、探偵が独断で警察に相談することもあります)。

 

探偵に人探しを依頼する際の料金

 

探偵に人探しを依頼する場合の料金は、人探しの難易度によって大きく変わってきます。10万円ほどで請け負ってくれる探偵会社もあれば、100万円ほどの料金を設ける会社もあります。

 

人探しは、浮気調査など調査対象の所在が分かっているものと比べて、「情報が限られた状態」で捜索をすることになります。そのため、探偵側の負担も大きくなるため、依頼料金に幅がある形になっています。

 

人探しの場合、多くの探偵会社は「着手金」を設けています。着手金は人探しを行う前に支払う料金です。着手金に関しては、原則人探しが失敗した場合でも戻ってくることはありません。人探しは100%必ず成功するとは限らないので、探偵側も事前にお金を受け取っておかないと赤字になる可能性があります。人探しが成功した場合は、別途「成功報酬」を支払うことになります。

 

着手金、成功報酬の金額は、探偵会社によって様々です。着手金を高く設定している探偵も中にはいるので、事前に必ず確認するようにしましょう。

 

まとめ

 

探偵の人探しは、聞き込みや張り込みによる捜索の他、SNSを使った捜索も行われます。警察が扱ってくれない案件でも、探偵であれば引き受けてくれます。料金相場は、探偵会社によって大きく変わってくるので、事前に必ず確認をしましょう。その際に、着手金の有無もチェックするようにしてください。