よく恋愛相手のいない女性が、「自分が魅力的だと思う男性には常に既婚か、相手がいる」と言いますが、あれって本当でしょうか?
森川友義著「大人の不倫学」から今回は市場経済と不倫の関係を紹介します。

 

 

「恋愛均衡説」から見る不倫男の真の市場価値

 

恋愛学の権威である森川教授は「恋愛均衡説」を唱えています。
「恋愛や結婚の市場では価値が等価交換される」つまり、恋愛や結婚の相手はお互いに釣り合っているというのです。
芸能界で見ても、誰から見ても「美男美女」のカップルの人もいますが、どちらかが容姿的に格落ちするカップルもいなくはありません。しかし、よくよく考えると容姿の劣る側はそれに補ってあまりある才能や実力を持っています。なるほど「恋愛均衡説」は説得力があります。ところが浮気市場になると話は別です。結婚前の男性の魅力が100だとしたら、結婚したとたん半減して50になるというのです。当然ですが。既婚者相手との恋愛はリスキーなので、本気で相手を探している女性には見向きもされなくなるようです。
それでも不倫したい男性が選ぶ戦略は「未婚になりすます」か「将来離婚する予定」かどちらかの嘘をつきます。せこいなー。
不倫率のデータで証明されたように、浮気市場は圧倒的に男性の数が多くて、女性は少数派。ということで必然的に男性は不倫相手に自分より魅力度の低い人を選ばざるをえなくなります。なので「既婚者にはモテる」と自慢する女性は、実際のところ未婚者には相手にされていないのかもしれません。サレ妻が夫の浮気相手をみて、「なんであんな女と不倫を?」と思うとき、実は不倫相手の中身がいいワケじゃなく。妥協してそこまで格落ち相手を選んだことが考えられます。

 

晴れて離婚した夫が不倫相手とは結婚しない理由

 

ドラマでは不倫の末、離婚した後、夫が不倫相手の女性の方からフラれるというパターンを見かけます。元々遊びで不倫したという設定です。しかし、現実には遊びで不倫する女性の数は少なく、ほとんどの女性が略奪婚を狙っています。
逆に関係を解消するのは男性の方。
50に落ちていた市場価値が、離婚したことで100に回復。
今度は自分に釣り合った女性と交際できるため、不倫相手は用済みだからだそうです。
市場経済から不倫を見ると、人間の心の醜さが浮き彫りになりますね。
サレ妻サレ夫の立場だとしても、なりふり構わず不倫する男女の姿を見ると滑稽に見えてきませんか?