「恋愛学」の講義で知られる早稲田大学の森川友義教授。
著書「大人の不倫学」では長年の研究の結果、なぜ結婚が上手くいかなくなる理由を結論づけました。

 

 

理由その1・恋愛感情が長続きしないから

 

森川教授は恋愛が最大限に盛り上がるのはせいぜい2年と断言します。
恋愛感情に付随するドキドキ感やときめきは身体に悪いようで、人間の身体は寿命を延ばすためにじょじょにそのドキドキ感を鎮めていくように作られているのだとか。
結婚をするのは平均30歳前後で、人生100年時代としたら、約70年間もときめかない相手と一緒にいないといけない。こうなると結婚を継続する方が難しそうです。

 

理由その2・結婚を生まれて初めてしたから

 

多くのスポーツや勝負事は何回も勝負して負けるのが当たり前、頂点に立つのはほんの一握り。
それに反して結婚はたった数回で成功しなければなりません。森川教授は、理論的には失敗するのは当たり前だといいます。
人生経験を積まないと相手の本性は分からないにも関わらず、破綻しないのは、たまたま相手がいい人だっただけと言ってもいいかもしれません。

 

理由その3・五感的魅力が劣化するから

 

人間は視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感を駆使して相手を感じ取っています。結婚相手はその五感のテストに合格しています。しかし、お互いに経年劣化を起こしてその五感のテストから抜け落ちていきます。とくに女性は視覚的劣化、つまり容姿が衰えていき、男性は嗅覚が劣化つまり加齢臭が始まっていきます。結婚当初とは好みがすれ違っていきます。

 

理由その4・家の家事の独占は腐敗を招き、夫の経済的資源の提供は傲慢を招くから

 

典型的なサラリーマンと専業主婦の関係に限られますが、夫婦生活が分業体制になると、夫の方は時間が経過するごとに社会的な勝ち負けがハッキリしてきます。
一方、主婦の家事は大変なのにも関わらず、評価もないので、年数が経つとだんだんと疲弊してきて、手抜きになりがちです。お互いにしていることが当たり前になって、感謝の気持ちを忘れてしまいます。

総務省の離婚データによると、5年未満と20年以上経った上での離婚と二極化しています。
5年未満に離婚する夫婦では不倫が行われる確率が高いようで、様々なデータから1年から5年の間に不倫が行われる率が高くなり、結婚して年月が経った夫婦よりも、新婚の若い夫婦の方が不倫確率が高いことが分かりました。
まだ男女ともに性欲が盛んであり、相手に物足りなくなると、外に相手を求めずにはいられないということでしょうか?