私人逮捕系YouTuberの逮捕が続いています。「私人逮捕」現行犯なら逮捕権がない一般人でも逮捕していいということを名目に、再生回数・登録者数目当てに、内容がエスカレートして、何も悪いことをしていないのにいいがかりをつける。相手を騙してわざと犯罪を誘発するなど不法なことをしていたようです。これに近いジャンルで、【浮気調査】というタイトルで浮気調査の現場を依頼主と一緒に見届けるという動画も人気のようです。
チャンネル側は再生回数と登録者数が目的なので、探偵事務所より安い調査料で引き受けてくれそうですが……安易に依頼するのは危険です。そのリスクを挙げてみましょう。

 

 

 

浮気調査に依頼主が立ち会うと証拠が取れない可能性が……

 

【浮気調査】の動画の多くは、浮気現場とおぼしき場所に隠しカメラを設置しておくもの。パートナーと浮気相手が情交に及ぶ瞬間を黙って見なければ、浮気の証拠を掴むことはできません。
しかし、なかなか2人の情交を目の前にして、黙ったままでいられる人は少ないでしょう。情交に入る寸前、現場に乗り込んで怒りをぶちまけるパターンが多いようです。当然ながら現場は修羅場ですが、情交未遂なので今回が初めての密会だったと弁解されてしまう可能性もありますし、不貞行為の証明ができないので、裁判所に訴えるための証拠としては弱くなります。
そのために浮気調査に依頼主が参加するのはお勧めできないのです。

 

別れる覚悟があるか？　決定的な亀裂になる可能性が……

 

YouTube探偵に依頼すれば、必ずパートナーの浮気の動画がモザイクがかかっているとはいえ、幅広く世間に晒すことになります。そこまでパートナーに恥をかかせ、徹底的なダメージを与えておきながら関係の修復は難しいでしょう。完全に別れる覚悟の上での依頼ならともかく、少しでも未練があるなら、依頼するのはやめておく方が無難です。

 

ネットにあがった動画・画像はデジタル・タトゥーとなりずっと残り続ける

 

一度YouTubeで投稿された動画はなかなか依頼しても削除してもらえません。かりにYouTubeｒが削除してくれたにしても、一度インターネットに公開した動画・画像は誰かが保存して思わぬ形で公開される可能性もあります。
モザイクであってもどこの誰か特定されてしまうと、依頼主、パートナー、浮気相手、共々にずっとレッテルを張られ続けることになりかねません。
さらに、浮気の証拠を掴んで依頼主が慰謝料パートナーや浮気相手から慰謝料を請求するどころか、反対に依頼主が訴えられる可能性も出てきます。浮気調査はYouTubeｒ探偵に頼まずに、きちんとした信頼のおける探偵事務所に依頼しましょう。