探偵の実感からすれば女性側・妻側の浮気・不倫は増えていますが、シングルファーザー(以下シンパパと略します)の言い分、声はあまり世間に上がってきませんでした。
シンパパという立場が恥ずかしいので、自分では堂々と言えない、むしろ隠そうとする。
YouTube上に実情を赤裸々に公開するシンパパが増えてきて、かなり様相が変わってきました。
また、シンパパになった事情は人様々なのでタイプも違います。

 

 

20年前のシンパパ・プロ野球界巨人軍宮本和知さんの場合

 

現役時代に離婚し、親権は宮本さんがとりました。
奥さんは子育てに関心がないタイプだったようです。
幸い両親が田舎から出てきて娘さんの育児を手伝ってもらえました。
お父様が既に定年を迎えており、両親とも元気なのも幸いでした。
現役後も宮本さんは野球解説やタレント活動で活躍して、経済的な問題もありません。
娘さんの成長をした頃に再婚が決まり、幸せな家庭を築いています。
娘さんも既に嫁いで家庭ができています。

 

12年前からシンパパ「君たちにサンタは来ない」朝田寅介さんの場合

 

田さんの状況は宮本さんと比べてハードです。
小学2年、保育園の2人の男子を残して、妻は突然家を出て行きます。
なぜ妻が出て行ったのか、その理由も朝田さんは何年経っても理解できませんでした。
子供の世話を頼もうと思っても、直後父母と相次いで亡くなります。
子育てどころか父母の介護も同時に朝田さんにのしかかりました。
ここからがさらに大変、父名義の家に住んでいたため、実の兄が権利を主張し、朝田さん親子は家を追い出されます。
今までやっていたインターネット事業を諦めて飲食店のバイトをしていた朝田さんですが、東日本大震災で務めていたショッピングモールが全壊、仕事にあぶれます。
必死に探してみつけた飲食店が倒産して給料が未払いになるなど、不運続きでした。
生活するのが精一杯で、気がつけば息子たちの世話は後回し。
2人の息子とも1度はグレてしまって、苦難続きのシンパパが描かれています。
朝田さんが子育てしていた時代はまだネットでの情報も不足していて、シンパパを助けるサポートの情報もまだ少なかった。
現在はSNSも普及してシンパパをサポートするネットワークも出ています。

 

YouTubeのシンパパの事情

 

現在YouTubeでは様々なシンパパが、日常を綴っています。
おおむね、子供を産んでまもなく妻が家事育児を放棄して失踪というパターンが多いようです。
少数ではありますが、不幸にも奥様を亡くしてシンパパになった人もいます。
しかし、なぜかシンパパに対してはバッシングも多いのです。
「シンパパで子育てが忙しいはずなのに動画の編集している時間はあるのか?」
「自分の不幸を種にして金稼ぎか」
などシンパパ動画には誹謗中傷のコメントも多発しています。
ほとんどのチャンネルは登録者数を非公開にしています。
登録者数でYouTubeからの収入が特定できるので、嫉妬やっかみも増えてくるのでしょう。
夫に浮気された妻が情報を発信すると共感同情されるのに、なぜか妻に浮気された夫が情報を発信すると、同性からも異性からも支持されません。
支持するのは同じポジションのシンパパのみ。
同じ状況で苦しむシンパパたちが繋がる場所になっています。

 

未婚のままシンパパになる場合も……

 

兄弟が離婚し、兄弟が死亡や失踪などをして育児できなくなり、しかたなく兄弟がその子供達をひきとり未婚のままでシンパパになる場合もあるようです。
未婚のままで甥姪たちを溺愛するようになるおじさんおばさんいるでしょう。
おばさんの場合は経済的に苦しくなりますし、おじさんの場合は仕事と家事・育児の両立にてんやわんやになるのは明らかです。
未婚のままでの子育てとなると、なかなか結婚や交際までできる余裕もなさそうです。
自分の幸せを犠牲にしても兄弟の子供達を育てる状況になります。
これはなかなかできることではありません。

 

要注意!登録数、再生数稼ぎのフィクションの場合も……

シンパパの動画にしても、実際に自分の子供を動画に登場しているものもあれば、料理や掃除をしている動画にテロップのみのものもあります。
それだけだと本当にシンパパだと確かめるすべもなく、再生数が稼げるシンパパ動画を作って小遣い稼ぎをしている人もいる可能性もあります。
テレビ番組であれば「やらせ」で一発退場ですが、まだまだYouTubeの場合規制が甘いようです。

シンパパが使えるサポート

 

現在全国でシンパパをサポートするサイトはハートフルファミリーが主催している
「ハートフルバンク」
https://hartfullbank.com/

離婚でシンパパになった人のコミュニテイは「エスクル」

代表者挨拶・メンバー紹介

配偶者を亡くしてシンパパになった人は「エミナル」

配偶者を亡くしたシンママ・シンパパの集い「エミナル」 死別 /グリーフケア

1人親のLINEグループは

オンラインコミュニティ「ひとり親LINEグループ」

普段はつながりにくいシンパパもネットのおかげでかなりネットワークができています。
情報を有効活用して少しでも快適に家事・育児をしていただきたいです。
コロナ禍で困窮している1人親家庭は増えているでしょう。
頼れるものにはしっかり頼って、生きのびていきましょう。