探偵に浮気調査を依頼して、いざ夫の浮気が証明できても、依頼主が幸せになる結果になる場合もあれば、そうならない場合もあります。
残念ながら探偵は調査報告書を提出した後は、依頼主に関与できないのです。

 

 

浮気をきっかけに離婚するよりも、むしろ考え方を変えて、夫の浮気を許す、認める方が幸せになれるかもしれません。
そんな夫側に都合のいいような主張をしている本があります。
すずきBさん著「浮気とは午前4時の赤信号」で、浮気をしない男を探すのではなく、夫の浮気とどう付き合っていくかが理想の結婚即ち離婚しない結婚だと主張しています。
すずきB氏の家庭では浮気は公認のようです。
でも、家庭にはしっかりお金は入れているし、浮気相手もすずきB氏の家庭に迷惑をかけることはしてません。
奥さんは専業主婦なので、稼ぎは全部すずきBさんの仕事にかかっています。
以前紹介した本「妻と離婚したい男たち」でも、離婚した原因の1つに夫婦共働きで、【妻の稼ぎが夫と同じ以上】
すずきBの家庭でももし奥さんも働いていて、生活していける位稼いでいたら離婚になるケースかもしれません。
本人自身が本の中で語っているように、すずきB氏いささか古い形式の夫婦のカタチのようです。
しかし、給料は全部奥さんに渡して小遣いだし、主導権を握られています。
すずきB氏は奥さんのことを鬼と呼んでいます。
逆から言えば、若い女性に乗り換えてもいい位の身分なのに、あえて奥さんに主導権を握らせて、離婚しないようにしている。
「離婚してはいけない」というい離婚してシングルマザーですずきBを育てたお母さんの教えを守っていると言うワケです。
ここまでできた夫なら逆に少々浮気しても、許そうかという気になるかも知れません。

 

夫は適度に浮気させてコントロールせよ。

 

すずきB氏曰く、人類は浮気によって進化した。浮気もできないような男と一緒にいても幸せにはなれない。だから、浮気をゆるしなさい。
ただし、軒先貸して母屋取られないようにとクギをさしています。
夫にしても、浮気相手に今の妻と離婚して、結婚できるような期待を抱かせないようなつきあい方が必要だと言っています。

 

浮気にもダメな浮気とかわいい浮気がある?

 

すずきB氏は浮気には2種類あり、笑って許せるかわいい浮気と絶対に許せないダメな浮気があると言うのです。
ダメな浮気とは奥さんが妊娠中の浮気だったり、奥さんが知っている女性との浮気、または奥さんより相手の方を愛している場合もです。
芸能界の浮気で言うと、
東出昌大さんと杏さんは不倫騒動の末に離婚しましたが、東出さんの相手は共演者の女優でかなりお互いに真剣だったようです。
不倫の愛が真剣であればあるほど、妻の方は裏切られたと感じ許せません。
東出さんの場合、ダメな浮気なのです。
片や、渡部建さんと佐々木希さん夫婦は、不倫が発覚しても離婚しませんでした。
多目的トイレで話題になった渡部さんの不倫は何股にも交際していましたが、不倫相手を性のはけ口にしか使っていません。
相手の方はぞんざいに扱われていていきどおるでしょうし、社会的に見たら東出さんより渡部さんのケースの方が酷いように見えます。
現に東出さんは復帰して俳優活動を続けていますが、渡部さんは以前謹慎中で謝罪会見を開いても復帰のメドが立っていません。
ところが夫婦関係から見ると、渡部さんの方がかわいい許せる浮気になります。
相手に特別な感情を抱いていないので、まだ気持ちは妻にあると言えます。

 

浮気を本気にさせない鈍感力ならぬ、デン感力とは?

 

渡辺淳一著「鈍感力」はひところ大ヒットして、流行語になりましたが、すずきB氏は妻に対して、鈍感力を超えてデン感力になれと言います、
デーンと構えておけのデンです。
さらに男性の巨乳好きは、赤ちゃんにもどりたい本能に基づくものであり、少し大きい長男や新種の珍獣のように思ってもらっておおらかに見てほしいと言います。

 

結婚とは冷蔵庫にあるもので料理を作るようなもの

 

最後に、「浮気とは午前4時の赤信号」で一番印象に残った項目を紹介します。
すずきBに結婚に必要なものは【好き】のようなグラグラ動いてしまうようなものではなくて、
【必要であること】と断言します。
実際には必要じゃないのかもしれないけど、必要だと思いこむことが大事だと言うのです。
理想を求めて結婚したり、婚活したりすると、理想のレシピ通りの料理と同じように、あれが足りないこれが足りないと、不満が起きていつまでも完成しません。
冷蔵庫にあるもので間に合わせようとするのが理想の結婚だと言います。
なるほど、結婚だけじゃなくて、人生の全てにおいて言えることかも知れませんね。
一見、チャラそうに見えた本ですが、実は重みと深みのある本当に役に立つ本でした。
もし、浮気発覚即離婚を考えているとしたら、もう一度考え直してみるのも一つの手かもしれません。